2020/10/05
こんにちは!
ゴルフ工房ルーツ クラブマイスター奥野です。
第一回目はグリップについていろいろとお話したいと思います!
①グリップの太さについて
②グリップのバックライン有とバックライン無について
1) グリップの太さを変えるとクラブバランスや球筋も変わります
まず初めにグリップはクラブとの唯一の接点で非常に重要な部分とご理解頂いていると思います。手の大きさは人それぞれ違うので、同じグリップの太さではすべての方に合うことは難しいと思います。ではどのようにして太さを調整するのか?それはグリップ装着時に使用する両面テープの巻き数で太さを変える方法です。次の画像はテープ巻き数を変えてグリップを装着したものです。
少しわかり難いと思いますが、太さの違いをお分かりいただけますでしょうか?
下から順に両面テープ1重、2重、と続き一番上が5重巻です。
少し見ただけでは分かりにくいので、ノギスで直径を測ってみた結果、これだけの違いがありました。
一番太い5重巻きでは直径21mm。
一番細い1重巻きでは直径19mm 。
なんと2mmもの違いがございました!
これだけ太さが変わりますとクラブのバランスにも影響を与えることになります。
下巻きテープ一回分が約1.3gですので、5重で6.5g重くなります。
それによりバランスが最大で3ポイント変わってきます。例えばD0→C7へとヘッドバランスが軽くなり軽く感じるようになり、ヘッドの重みを感じにくくなります。
また、細いグリップの方が手首を使いやすくなり、これによりヘッドを走らせやすくなるため、飛距離は出しやすくなります。
反対に太いグリップは手首が使いにくくなりますが、フェース面がブレにくく、安定したショットを打ちやすくなります。
このように下巻きテープ巻き数の違いで大きく性能が変わってきます。是非ご自身に合う太さを探される参考になさっていただければ嬉しいです。
2) いつも一定した握り方ができるバックラインありグリップ
次にグリップのバックラインについてお話させていただきます。
「バックライン」ご存じの方もたくさんおられると思いますが、グリップにはバックラインの”あるもの”と”ないもの”がございます。
グリップはおおむね円形なのですが、シャフトを装着した時にグリップの裏側に出る「でっぱり」のことをバックラインといいます。
装着後グリップの裏面がライン状に盛り上がっているものを「バックラインありグリップ」といい、バックラインありは指に引っ掛かりができるので、無意識に握ってもいつも一定の握りが出来る等の特徴があります。
一方、ほぼ真円に近い方を「バックラインなしグリップ」といい、バックラインなしは引っ掛かりがないので、握る位置、方向を自由に変えやすく、フェースを開いたり閉じたりしやすい特徴があります。
どちらが良いかはお使いになられる方の好みによりますが、ショットに悩まれた場合には一度バックラインの位置調整をされてみてはいかがでしょうか。
ルーツゴルフ製品はバックラインありがほとんどです。いつも一定した握り方をするためには、バックラインありをお薦め致します
ルーツゴルフではゴルフをより楽しんでいただくために、ご注文の際に「グリップの太さ」、その他のご要望を承っております。
どうぞお気軽にお申し付けくださいませ。
ゴルフ工房ルーツ クラブマイスター奥野