2022/02/22
こんにちは!
ゴルフ工房ルーツ クラブマイスター奥野です。
第7回目は「アイアンの調角」について少しお話させていただきたいと思います。
「調角」。少し聞きなれない言葉だと思いますが、分かりやすくお伝えしますと、アイアンの「ロフト角、ライ角調整」の事です。
ロフト角については、飛距離に影響を与えることなので皆さんもよくご存知だと思いますが、意外にライ角に気を配っている方は少ないのではないでしょうか?
そこで「ライ角」について少しお話させて頂きます。
ライ角とは、クラブのソールを地面と水平に置いた時にできる地面とシャフト軸線の角度の事を言います。
ライ角が合っていないと正しいスウィングをしたときに狙った方向にボールが飛ばない、打球痕がトウ側に集中するなどの症状がでる可能性があります。また、ロフトの多い番手ほどその影響が大きくなりますので、上級者ほどウェッジのライ角にこだわる人が多いのも納得ですね。
しかしアイアンのライ角には調整出来るものと出来ないものがあります。一般的にはヘッドのボディ素材が「軟鉄」なら調整可能ですが、「ステンレス」の場合は調整できません(中には可能な素材もございます)。
では、実際にフェースアングルチェッカーを使いライ角の違いがボールの打ち出しにどのような影響を与えるのかをご覧いただきましょう!
フェースアングルチェッカーをアイアンフェースに取り付てみると・・
ご覧の通り、ライ角の違いがボールの打ち出しに影響を与えることが理解いただけたと思います。
ボールの弾道、方向性が安定しない時には一度ライ角を調べ、場合によっては調整されてみてはいかがでしょうか。
先日も、お客様よりミドルアイアン(6番と7番)のつかまりを良くしたいと、ルーツゴルフ工房にお電話を頂きました。
ご相談の結果、ライ角をアップライトに調整することをご提案し、調整させていただくことになりました。
では、ロフト・ライ調整器を使用し早速作業を始めてまいりましょう!
こちらが実際の作業風景です。
作業後は、計測器を使ってライ角の確認をします。
今回はライ角を1度アップライトに調整しました。加えてグリップを少し細目に装着し直しさせて頂きましたところ、捕まりがよくなり、飛距離も伸び、安定したと、お客様より嬉しいお言葉を頂戴しました。
ルーツゴルフでは本社フィッティングにてお客様のスイングに合うようライ角を調整して仕上げるカスタムオーダーも承っております。
「ザ・ルーツ Jinアイアン」、「ルーツ Raptorアイアン」のボディは軟鉄製なので、ロフト角、ライ角を±2°まで調整することが可能です。
年齢やゴルフの上達と共にスイングは変化してまいります。
そんな時は是非!ルーツゴルフ工房までお電話くださいませ。
ご期待に沿えるよう、工夫、調整させていただきたいと考えております。
ゴルフ工房ルーツ クラブマイスター奥野
電話075-583-3330